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早稲田大学の次期総長に選出

鎌田 薫氏

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6月の総長選挙で、早稲田大学の第16代総長に選ばれた。任期は11月5日からの4年間。

総長選では、教育の質の向上や研究活動の基礎整備、国際化の推進、中長期的な財政基盤の確立など8項目を柱に、「持続可能な改革」を訴えた。

ここ十数年、日本の大学は学部・学科の新設や、学内組織改編、教育課程の見直しなど、次々と「改革」に取り組んできた。早稲田も白井克彦総長時代の8年間、拡大路線を突き進んだ。「学内には改革疲れという声もあるが、大学は常に最先端を求めて前進しなくてはならない。ただ一時期のような財政的余裕はないので、選択と集中が必要。意思疎通や連携を密にして改革を積み重ね、10年、20年先の早稲田の姿を示したい」

昨年春まで東大、慶應大、早稲田大の有力3大学は、そろって理系出身の学長だったが、鎌田氏の登場ですべて文系になる。「大型プロジェクトや競争的資金の獲得には理系学長が有利だったが、もう少し落ち着いた大学運営をしてほしいと、学内の雰囲気が微妙に変わった」とある早稲田大教授。一連の交代は転換点にある大学改革を象徴するかのようでもある。

「誰もやらないことをやりたがる」性格が、活動の幅を広げてきた。法学部の教務主任時代には過激派対策に取り組み、PL法制度にかかわって学外に幅広い人脈を広げた。元日本さい帯血バンクネットワーク会長という異色の経歴を持つ。

=かまた・かおる、62歳

 (編集部 横山晋一郎)

 

(日本経済新聞 平成22年8月2日掲載)

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